悟ってる悟ってない

I'M FLASH! (http://www.imflash-movie.com)

テアトル新宿のいつもの席(?)にて鑑賞。
で、


面白くない訳では無いけど…。


と言う感じ。
いや、新興宗教の教祖とボディ・ガードに雇われた殺し屋の対比は良く描けている。
職業的に悟ってなければいけない筈の教祖が全く悟ってなくて、むしろ仕事に悩みそうな殺し屋の方が悟っているという対比も面白い。で、教祖はインチキだと判っている自分の教団の教義に(無意識に?)救いを求めたりという皮肉な描写も面白い。
さらに、映像もスタイリッシュで格好良い。
藤原竜也もいつもの舞台仕込みの張り上げる様な(わざとらしい)喋り方を押さえて、極力自然な演技をしている。
松田龍平は歳をとってさらに父親の松田優作に似てきた(冒頭の食事のシーンは松田優作が乗り移ってるのかと思った)。
でもって、水原希子を(幾つかの映画で観てきたけど)初めて、ちょっと可愛いと思った。(演技力的には微妙だけど…)
さらに、宗教を立ち上げた一家がある意味「呪われた一族」の様な雰囲気まで醸し出してて、それもまた興味深い。


ふむ。
なんか、こうやって書いてると、もうちょっと面白かった様な気もしてくる。
けど、なんか足りない感が消えなかった。
ここんとこ一寸面白げな映画を幾つか観てきたから、それに引張られてちょっと私の中のハードルが上がってるのかもしれん。
うむ、ちと反省。
とりあえず、藤原竜也松田龍平という水と油みたいな二人が対峙する状況を観たい人にはオススメ。かも。