コッポラ+ツイン・ピークス=悪夢探偵?

Virginia/ヴァージニア (http://virginia-movie.jp/)

ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
で、


コッポラ作品らしく不思議な映画。


序盤はツイン/ピークス風に始まる。わざとらしく赤いカーテンが印象的な部屋まで出てくる念の入りよう。で、話の内容もデヴィッド・リンチ風味の現実と虚構が入り交じる展開。
と思ってると、今度は話は現在と過去の事件が入り交じってくる。主人公は過去を見たり現在を見たりといそがしい、しまいには映画を観ている観客まで過去と未来の区別が危うくなってくる。この辺りまで来て「コッポラ大丈夫か? ボケてないか?」と心配になってくるのだけど、良く考えるとコッポラ監督ってかなり昔からそーゆー作品を作ってた人だってのを思い出してちょっと落ち着く。でもって、最後はアレがアレして、あっさり終わる。
…正直なところ、このラストで良いんだろうか? という感想。
最後まで明かされない謎な部分も結構あるよな? これ? *1
と言うか、観た人が困惑するのを見越して作ってるような気もする。コッポラだし。*2


ともあれ、歴史に残る名作とは言えないと思うけど、コッポラ監督によるツイン・ピークス的世界を堪能する分には面白い…かも? という程度にはオススメ。


…しかし劇場混んでたな。上映後はちょっとポカーンとした雰囲気もあったけど(苦笑)。

*1:誰に聞いてるんだか?

*2:文の終りに「コッポラだし」と付けると何でも解決しそうな気がする。コッポラだし。