転? 天?

劇場版 SPEC〜天〜 (http://www.spec-movie.jp/index.html)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


いやー、いい感じでリアリティ・ラインが、低い(笑)
でもって、大方の人の想像通り、完結してない(笑)


リアリティ・ラインの低さというか、良く言えば徹底してシリアスな謎解きよりもエンターテイメントに寄った話になってた。まあ、SPECホルダーという名目で超能力者を普通に存在する者として扱ってる時点でそっちに寄るのは必定な感じはするのだけど。で、たぶんケイゾクの時に朝倉の話がシリアスに寄りすぎてエンターテイメントとしてどうなんだ?という部分があって、最終的に謎解き的な話と朝倉との因縁話を統合するのに失敗した*1反省もあるのかもしれん。
しかしまあ、今回はコネタを詰め込むだけ詰め込んで、判る人だけ判らせるネタの多い事、多い事。テレビシリーズを観てないと判らないのは当然として、さらに出演者の他の仕事も知らないと判らなかったりなんだりと、とにかく雑な知識を要するネタが多過ぎる(褒めてます)。
ストーリー的には割と支離滅裂で辻褄が会わない事多数。けど、もう話が最初から何でも有り方向に触れているので、さほど気にならず。これもまたケイゾクの反省があるのかも。
今回、何故かニノマエが復活してるけど、あるシーンでテレビシリーズを観ている人には(たぶん意図的に)ある程度ネタが読めるようになってる。さらに当麻の作戦のアレは説明が無いからテレビシリーズの最終話を観てないと判らないよな。
それと、ニノマエがアレという事は白いスーツの人の正体アレなのかね?*2 そうなの? そうなんだな? (何が何だか)。
という謎な部分も多くて、回収されない伏線も多数。
単体の映画としてはどうなんだ? というのが気になるかもしれんが…


SPECって、そーゆー話だから(笑)


なので、これは徹底してテレビでSPECワールドにハマった人の為の映画なんだな。なので、テレビシリーズを観てハマった人にはオススメ。というか、「結*3」を観る為には、これを観ておかないと困りそうだな。
で、テレビシリーズを観てなかった人、観ててもハマらなかった人は、観ちゃ駄目(笑)

*1:そう、映画版ケイゾクは失敗してたと思うよ。

*2:いや、中の人が誰なのかは自明なのだけど

*3:「ケツ」がどんな字になるのかはまだ判らんが