帰ってきたプログラム・ピクチャー

僕達急行 A列車で行こう (http://boku9.jp/index.html)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


ちょっと不思議な映画。


のっけから台詞回しがちょっと変。随分と昔の映画っぽい言い回し。さらにカメラワークも台詞を言う人を交互に撮るような古くさくてベタな演出。
という所まで観てて、これは昭和のプログラム・ピクチャーの模倣なのだと気付く。
そう思って観続けると、ストーリーもとある超有名なシリーズ物のプログラム・ピクチャーのパロディに成っている事に気付く。
そこまで判ると、ほぼストーリーも読める。
ただ一番違うのは、登場人物を繋ぐポイントが鉄道趣味という事か。


という感じでベタなプログラム・ピクチャーの模倣というかパロディとして展開される映画の中に、お約束みたいな鉄道関連のコネタが鏤められていて、それが凄まじく多くて濃い(苦笑)。その辺りだけは凄く今風。私はコネタの半分も拾えてないかもしれん。*1


そんな訳で、古いベタな映画と今風のコネタがミックスされているのは映画としてとてもヘンなテイストを醸し出す。
これをどう評価するかは、えらく意見が分れそう。
とりあえず、鉄道趣味の人と昭和的プログラム・ピクチャーの好きな人にはオススメ。


余談:
しかし、森田芳光監督は本当に死んじゃったんだなぁ…。この映画もたぶん件の映画と同じようにシリーズ化を目論んでいたような作りだったのに、それももう叶わないのだな…。

*1:京急のドレミファインバータの音が何の解説も無しで使われる映画って、たぶんコレだけだ(笑)。