嘘とテンポ(?)

ワイルド7 (http://wwws.warnerbros.co.jp/wild7/index.html)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


これ、もうちょっと面白く出来るんじゃないの?


私個人はワイルド7直撃世代では無いので、原作や実写ドラマに対する思い入れは殆ど無いんだけど、あの時代に作られた荒唐無稽感はなんとなく判る。で、それを現代にそのまま再現なんて出来ないのも良く判る。なのでアクションやら何やらに映画的な嘘が混じるのは仕方ないのも判る。というか、そういう映画的な嘘は個人的には大好物。
けど、嘘をつくなら、もうちょっと巧くやってよ。という感じ。
単に、
「敵の撃った弾は大体当たりません。けど、こっちが当たった演技をしたい時だけ当たります」
じゃ駄目だろ(苦笑)。
銃撃戦シーンが多いのだけど、この辺りが全く解らなかった。
少ない人数で大勢と戦うシーンであれば尚更それ相応の理屈が欲しかった。それがその映画内でしか通用しない理屈であってもいいから。
理屈も無しに、毎回正面から撃ちあうだけ。勝つ理屈は相手の弾が当たらないから。…じゃ納得せんよ。
で、百歩譲って、そういう荒唐無稽感はアリだったとしても…、うーん、テンポ悪いよなぁ。
どうしてこの手の日本映画はクライマックスに行くにしたがってテンポが遅くなるのかね?
今まさに敵が来るって時に主人公達が話し込んだりする。でもって、スローを使いまくり。
せっかく頑張って撮ったアクションシーン*1も、スピード感が削がれて台無し。
うーん、これって編集で何とか出来るレベルだと思うんだよなぁ。
なんか、監督がシーンに拘りすぎてバッサリ切れない状態になってるんじゃなかろうか?
いっそ、撮影に全く関わっていない人がラッシュからバッサバッサと編集し直した方が巧くいくんじゃないかな?
とか勝手な事を思ってしまったよ。
あと、噂に聞いたエンドロールのアレは…やっぱ止めた方が良いと思う(苦笑)。
タニオ・コバの小林太三さんが映った瞬間だけ「おっ」と思ったけど、やっぱアレはいけません。どうしても入れたければDVDの特典映像にすべき。


てなわけで、色々書いてしまったけど、それでも観たい人にだけオススメ(笑)。
ちなみに、もしシリーズ化するんだったら、次回作は頑張ってください。いやマジで。

*1:アクションシーンだけを観ると相当頑張ってましたよ。特にオープニングから最初の銃撃戦までは凄く良い。