居残り佐平次

幕末太陽傳 デジタル修復版 (http://www.nikkatsu.com/bakumatsu/)

ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
で、


いや面白い。


流石に名作と呼ばれるだけは有る。素晴らしい。
どんな困った状況でも口先一つで切り抜ける居残り佐平次。まさに昔の気っ風の良い江戸っ子はこうであったろうと思わせるフランキー堺の口上が素晴らしい。さらに、まだ若かった南田洋子がとても可愛くて愛らしいのには驚いた。さらに驚いたのはまだ若い筈の菅井きんさんが既に老け役をやってた。噂には聞いてけど本当に若い頃からああだったんだなぁ。(苦笑)
そして、品川宿の人々を生き生きと描いている脚本も良い。
確かに今の映画の方法論と違った感じの一種のファンタジーと言えるような話なのだけれども、それを許してしまうような「作品内実在感」みたいなモノが有って良い。


って、今更50年前の映画について今更私がゴチャゴチャ言うこっちゃ無いわな。(苦笑)


そうそう、石原裕次郎は噂通り(どんな噂だ?)結構な大根だったんだな。この人は実力派の役者ではなくてアイドル役者という扱いだったみたいだ。(苦笑)
でも、それを補って余りあるくらい映画全体としては素晴らしかった。


というわけなので、私みたいに未だに観た事の無い人には当然オススメ。さらに観た事のある人であっても、リマスターされた映像と音声を堪能するのがオススメ。