3D前提…なのだけど…

ラビット・ホラー3D (http://www.rabbit-3d.com/)

シネマート新宿にて鑑賞。
で、

面白い…けど…。


面白いのは確かに面白い。一応ホラーなのだけど、心霊的なモノに頼らないでホラー的な映像を組み立てていく感じで良い。途中で種明し的なのが入るんだけど、あーなるほど…と思わせて、…でも、あのシーンの意味はどうなるの? と思わせて最後にひっくり返す感じ。最終的には○○なんだか●●なアレなんだか解らずに終わる。(お察し下さい)
なんか、ストーリー的には清水崇監督にとっては慣れたモノであるアレな感じ。
ただ、宣伝文句は結構ミスリードを誘ってて、それはちょっと反則気味。全然「恐怖の国のアリス」って感じじゃない。このコピーは宣伝屋が勝手に作ったんじゃなかろうか?


それと、問題の3D演出。
完全に3Dである事を前提にしたカットがやたら多くて、なかには3D効果を狙いすぎて肝心の部分に焦点を合わせる前に場面が変わっちゃう事もあったりで、ちょっと上手くいってない感じ。撮影監督のクリストファー・ドイルが好む粗い映像になると、今度は3Dとの相性が悪くて巧く効果が出てない事も…。さらに、フォトグラファーらしく良い感じのボケ味を出したカットも多いんだけど、奥の方はともかく手前の物をボケさせると3Dにした時に凄い違和感。細部までクッキリ、ハッキリの映像は好みじゃないのだろうけど、これはちょっと考えて欲しかった。


そうそう、満島ひかり嬢がほぼ出ずっぱりなのだけど、アップになったりすると(フランス系のクォーターらしく)鼻筋は凄く3Dなのだけど、胸板の辺りが割と2Dだったりしてアレでした(笑)。いや、3Dにすると体形って凄く良く判るんだな。それにしても満島さん細い。


そんな訳で、3D酔いしない人で、あまり怖くないJホラー(?)が好きな人、満島ひかり嬢のファンには結構オススメ。