傷ついたのは誰の心(?)

アリス・クリードの失踪 (http://www.alice-sissou.jp/)

ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。

いや面白い。

登場人物は誘拐犯二人と誘拐される女性一人の三人だけ。にも関わらず無理矢理少人数で済ませた感じは全くしない。むしろ三人以外の人が関わる部分をバッサリと切り捨てた事によって物語にスピード感が出る非常に巧い演出。
ストーリーも最初はただの誘拐事件を淡々と映している映画の様に見えるのだけど、何度も3人の関係性が変わって飽きさせない。外見上の展開は少ないにも関わらず最後の最後まで緊張感を持続させる。面白い。
たぶん凄い低予算で撮られたんだろうけど、それを全く感じさせない。予算云々を言ってる映画製作者はコレを観るべき。予算が無くても役者が揃わなくてもアイデアと工夫で充分面白い映画は撮れるんだよ。


というわけで、私個人としては声を大にしてオススメしたい。
ただし、割と心理劇なので登場人物の考えや感情を推量しながら観るのが苦手な人はやめた方が良いかも。