その歴史が無ければ評価もまた…?

英国王のスピーチ (http://kingsspeech.gaga.ne.jp/)

ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
えーと、まあ流石に面白いです。(苦笑)
アカデミー賞は伊達では無いなぁ。てな感じ。

でもまあ、この話の元になった演説ってのは、それこそ英国の人にとっては常識なんだろうけど、日本ではさほど知られてないよなぁ。って、日本は敵国だし。
で、この話が一応肯定的に捉えられるのって、やっぱ最終的に戦争に勝ったって結果を皆知ってるからだよな。もし負け戦だったら、こんな馬鹿な演説も無かったって話になるんじゃないかしらん?
という点が日本人の私としては、ちょっと引っかかった。
にしても、映画としての出来は普通に良い。ただ、一つだけ気になったのは、ある場面でいずれ敵となるヒットラーの演説が挿入されているのだけど、それがちょっと(かなり?)わざとらしい(苦笑)。確かに、この映画として口下手で吃音の有るヨーク公(ジョージ6世)と(内容の如何は別として)演説の天才であるヒットラーとの対比を見せる必要があるのは分かるんだけど、いくらなんでもちょっとどうかと思う形で挿入されてる。そこだけはもうちょっと自然に出来なかったかなぁ、という感じ。

ともあれ、流石に良くできてる映画だと思う。
今更私が言うこっちゃ無いけど、普通にオススメ。


おまけ

上映前に「震度4以上の余震が有った場合は上映を中止します」というアナウンスが有って、その通りに(苦笑)上映中に結構な大きさの地震があったのだけど辛うじて上映中止には成らなかった。渋谷は震度3くらいだったのかな?
まあ、劇場が8階にあるんで体感ではもっと大きい感じはしたけど。


でも、地震でも誰一人として席を立たなかったのは、凄く日本的だなぁ。とは思った。日本人はビルの耐震を割と信じてるよね。現に今回の震災でもビルの倒壊は驚くほど少なかったし。
ただし、(映画上映中なので)電源をオフにしてる筈の携帯から緊急地震速報の「ギュイギュイギュイ♪」が鳴ったのは御愛嬌(笑)。*1

*1:私のPHSは電源を切っておりました。というかウィルコムはキャリアとしての緊急地震速報に対応してないし(苦笑)。