裏・毎日かあさん

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (http://yoisame.jp/)

勝手知ったるテアトル新宿にて鑑賞。*1
鴨ちゃんこと鴨志田穰氏の自ら経験した内容を小説化したものを原作とした映画。
一応登場人物の名前を変えてはいるものの、出てくるエピソードは原作以外でも鴨志田氏の別の著作や、西原理恵子氏やゲッツ板谷氏の著作にも出てくる事ばかりなので、まあほぼ実録と言って良いような内容。
で、まあ思っていたよりも悲惨な描写は少なかったが、それと同時に笑わせるような描写もちょっと少ない。まあ、実録物なのでしょうがない部分ではあるけども、ちょっと期待していた程のドラマは無し。
というか、こっちが色んな本やらなんやらで現実の方を知ってしまっているので、映画としては今一のめり込めなかった感じ。それはまあこっちの問題なんだけど。
ラストも一応、「この先」に微妙な不安を残しつつのハッピーエンドという感じだったのだけど、こっちはもうその後の事を知ってしまっているので、やっぱり映画として素直に観れなかった。残念。


ともあれ、コレ、鴨ちゃんの事を知らなくて「毎日かあさん」が好きだと言う人は観ておいた方が良いかも。あの明るい漫画の裏にこういう事があったんだよという意味でオススメ。
さらに、来年2月公開の実写版「毎日かあさん」(http://www.kaasan-movie.jp/)をと比べてみるのも面白いかも。*2


そうそう、アルコール依存症病棟の描写に関しては、この映画よりも吾妻ひでお氏の「失踪日記」内の「アル中病棟」の章の方がより詳細かつ面白いかも。

*1:ちなみに席も「いつもの席」。

*2:つーか、夫視点と妻視点という違いで内容がかなり被ってるよな(苦笑)