なんだろコレ

ナイト・トーキョー・デイ (http://www.night-tokyo-day.jp/)

新宿武蔵野館にて鑑賞。
うーん、なんか色々残念な映画。
築地市場で働く女性が殺し屋としての裏の顔を持って…。という、ちょっと弄れば面白い話になりそうな素材なのだけど、殺し屋の話としては中途半端。早い時間で、ちゃんと殺し屋としての仕事をしている場面を一度は見せないと、ぜんぜん「そう見えない」。
じゃあ、官能的なラブストーリーなのかと思っても、そっちも一寸中途半端。まあ、菊地凛子は良い脱ぎっぷりではあるけど、顔も体も身のこなしも「官能」って感じでは無い。(嫌いでは無いけど)。いやいや、それ以前に男の方が「ただのエロオヤジ」みたいにしか見えん(苦笑)。
そんなわけで、最初から最後までどう観ていいんだかという感じ。映像的にはキレイに仕上げているので、一種のオサレなイメージビデオみたいな感じで観るべきだったろうか?

とまあ、いろいろボロボロ書いてしまったけど、唯一田中泯氏が語って演技していると、そこだけはちょっと話が重厚になる感じがする(何故だろう)。なので、ちょっと反則気味だけどそこだけは良い感じだった。
あと、勘違いな日本描写も有ったことはあったけど、この監督、たぶん判っててやってるぞ(苦笑)。でなければ、女体盛りという欧米人が喜びそうな「勘違い日本」を登場させておきながら「それを苦々しく思っている日本人」を出すなんて描写はしない。なので、それ以外のちょっとズレた描写も判っててやってるんだろう。


で、まあ勧めるかと言うと全く勧めないけど、菊地凛子の大ファンという人にだけはオススメ。