惜しい人形姫物語

空気人形 (http://www.kuuki-ningyo.com/)

お馴染みのユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
思っていた程悪くない。というか割と好きなタイプの映画。
なのだけど…、なんか、惜しい(苦笑)。
多少冗長な部分は感じるけど、心を持った人形が徐々に人間性を獲得していくシーケンスや人間と人形の相似形な感じは凄く丹念に美しく描かれていて良いのだけど、有る地点で「それは無いんじゃない?」という感じになってしまっていた。凄く惜しい。
それがまた、ラストシーンに繋がる部分だけに、惜しい感じを払拭する程の時間も無く終わってしまってる。
また、そのラストシーンが美しいだけに惜しい。ああ、もったいない。という感じ。
もしかすると、ラストにあのシーンを持って行く為に苦慮の末にこういうシーケンスになったのかもしれないけど、個人的には淡々とあのラストシーンに持って行っても良かったかもしれない、とか思う。(動機付けが弱いかもしれんけど)
それはそうと、映画本編で全然語られていないのだけど、ARATA君扮するビデオ屋の店員君は写真の彼女を殺してる(もしくは死なせてる)んじゃないかという気がしてしょうがない。じゃないとあのセリフは無いよなぁ(謎)。勿論これは私の妄想だけど(苦笑)。


とりあえず、オススメとまでは言わないけど観ておいても良い感じの映画では有ると思う。
それとは別に、ペ・ドゥナのファンの人には普通にオススメだと思う。(いろんな意味で)*1

*1:それはともかく、ペ・ドゥナ側はこういう役をよく引き受けたなぁ。韓国で「日本人の性奴隷の役をやった」って言われないんだろうか? 人形だけど。