コレを観てアレを再評価

プール (http://pool-movie.com/)

地元の某シネコンにて鑑賞。
予想に違わず…ゆるい(笑)。
同じスタッフ、出演者による「かもめ食堂」、「めがね」と同じく休日にゆる〜く劇場に行って、心地よい退屈を味わうには最適。
けど、監督が前の2作と違うせいか、微妙にテイストが異なっている。荻上監督は「めがね」の時に、「何も語らない」事を徹底して最後まで押し通した潔さを感じたのだけど、この映画を撮った大森監督は、ちょっとその辺りに迷いを感じる。
具体的に言うと、とある時点で「親と子の確執のドラマにしたくてしょうが無いけど、それだと映画のテイストが変わってしまう」という感じの葛藤が感じられる。って、原作を知らないから、私の思い込みに過ぎないのかもしれないけど(苦笑)。
逆に、そういうドラマを持ち込まないと観ている人の興味を維持するのが難しい感じになっていたのかも。と考えると「めがね」の時の荻上監督の手腕というのは凄かったのだなぁ、という感じもする。何も語らずに最後まで観客の興味をつないでいたものなぁ*1


ともあれ「心地よい退屈」を味わいたい人にはオススメ。



*1:あの人の正体とか、あの人のその後とか、あの人は何故?とか、最後まで何も語らないけどちゃんと観る人の視線を引きつけていたし。