言霊の国

関東大震災はチャンス」 関西経済議論で兵庫県知事発言 (http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/194750/)

兵庫県知事「不適切」発言 広がる波紋 (http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/194785/)

東京で生まれ育った人間としては確かに気分は良くないし、知事の発言としてはどうなんだ? という気もするけど、冷静に考えるとそんなに間違ったことは言っていない。
あくまで「関東での大地震発生の可能性」を論じているだけで「大地震発生を希望」している訳じゃない。
確かに、関東で壊滅的な地震が発生する可能性は常に有るし、仮に発生した場合は中部、関西がその受け皿になるだろう事は事実。
しかし、それが日本では「不適切な発言」になってしまう辺りに日本人の思想が見える。
やっぱり日本人は「言霊の国」なのだな。
オーバーに言えば、口に出して言う事がそれから起る事象に影響があると思ってしまう。
科学的には何の根拠も無いと理解しているのだけど、やっぱり「縁起でも無い事言うな」と思ってしまう。
まあ、「言葉が事象に影響すると思っている」のは大げさだけど、少なくとも「可能性を論じる」事と「それを希望している」はまったく別の話なのに、それを混同してしまう部分がある。
やはり思想の根っこの部分は同じだと思える。


正直なところ、日本以外だったらこの発言はそれほど問題に成らなかったんじゃないだろうか?