なに斬るかわかんないよ…

ICHI (http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
いやいや、綾瀬はるか格好良いじゃん。
どうも、綾瀬はるかというと例のポカリスエットの CM で見る「ちょっとどんくさい」印象が有ったので心配だったけど、いやいや居合いも殺陣もちゃんと出来てるし、巧い。
演技の方も序盤は未来から来たアンドロイドみたいに(おいおい!)無表情なのが、次第に人間性を取り戻すあたりがちゃんと表現出来てて良かった。にしても、ちょと美人すぎるのが気になる(苦笑)。余談だけど、最近の映画女優に関して言えば、あまり美人すぎるのは必ずしもプラスじゃなと思う。長い目で見るとちゃんとブス顔も出来る人の方が伸びてるよな。
で、やっぱり曽利監督は窪塚洋介中村獅童が好きなんだなぁ。この二人が並ぶとどうみても「ピンポン」のペコとドラゴンだ。窪塚洋介が「さん、くれろ!」とか中村獅童が「笑止」とか言い出しそうな雰囲気だ(笑)。
そんな雰囲気が漂うという辺り、これは時代劇のフォーマットを使ってはいるけど全然時代劇じゃないのだな。白河組と万鬼党の決戦あたりはモロに西部劇だもの(ピンポンのペコ対ドラゴンのシーンも試合じゃなくて決闘だよな、あれは)。
尤も西部劇のこの手のシーンも黒澤明の「七人の侍」とか「用心棒」の影響を受けて出来たスタイルなので、一種の逆輸入みたいなもんだけど。


ともあれ、楽しませていただきました。
普通の人が普通に楽しめる佳作だと思います。オススメ。