当地で産科医になってください。でも患者が死んだら逮捕ね!

無罪判決に産科医、身じろぎせず 遺族は涙 (http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/171411/)

まあ、無罪にするしか無いよな。
でもたとえ無罪が確定したとしても、この逮捕、起訴によって産科医療が「割に合わない」という認識が広まってしまったのは大きな問題。それはもう消えないでしょ。

福島県警と地検「逮捕は正当」 大野病院事件でコメント (http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/171561/)

正当だったという苦しい言い訳をしてはいるけども…。

 ある捜査幹部は「この事件で、医師の注意義務や説明責任を喚起できたことは無駄ではなかったと思う。しかしその代償はあまりにも大きすぎた。医師の責任を問うことの難しさを痛感した」と振り返った。

難しいどころか、この逮捕によって地域の産科医療を殺してしまったんだけど、それはどうするんだろう?
今更、産科を誘致したところで「誰が逮捕されに行くかよ」と言われておしまいでしょ。
「出産では人は死なない」という誤った認識が正されない限り、たとえ逮捕が無かったとしても訴訟リスクは消えない。
訴えられてまで人助けなんてするもんじゃない。と思うのも道理だ。