クジラと他の動物との差

世界的にはクジラを食べることに反対している国が多いと言う事は承知しているし、自分でも無理して食べたいほどクジラは好きではない*1
が、彼らにとってクジラと他の食肉となる動物の間にどんな違いを感じ取っているのかが良く判らない。
牛や豚は人工的に繁殖させた動物だからか? でもヨーロッパでは普通に野生動物を獲って食べる文化がある。むしろ今の日本人より野生動物を食べる機会は多いだろう。
クジラに知性が有るからか? だとしても、食肉となる他の動物には一切知性が無いとは思えない。(牛や豚が何も考えていないとでも?)
つまるところ、感情的に「なんかイヤ」という以上のものは無いんじゃないだろうか?


と考えていたのだが、ふと思い返すとダーウィンが進化論を唱えたときにヨーロッパの人達は「ヒトとサルの先祖が同じ」という部分に反発したという話がある。
けど、日本人だったら「ヒトとサルの先祖が同じ」といわれても「ああ、そうかもしれないね」ぐらいにしか感じないと思う。日本には「サルはヒトより毛が三本少ないだけ」という言い回しもあることだし*2
彼ら、ヨーロッパの人達*3にとってヒトと動物には見えない境界線が存在しているようなのだな。
で、もしかするともしかすると…彼らにとって、クジラはその境界線のヒトの側に入っているんじゃなかろうか?
ちょっと暴論になるが、動物の側に生まれた「殺していい」生き物と、人間側に生まれた「殺してはいけない」生き物に分かれていて、それらは神が決めた節理によって決まっている。という思想が無意識下にあるんじゃなかろうか?
それは、ヒトと動物の境界線を持たない進化論的な世界とは相容れないと思うのだが、そこんところはどうなのだろう?
(※日本人にはそういった境界線は無いとまでは言わないが、もっと緩やかだ)

*1:脂が多すぎるのでちょっと苦手だ

*2:まあ、実際にはサルのほうが圧倒的に毛が多いんだけど

*3:というかキリスト、イスラムユダヤ等の唯一神教の人達かな?