ヌルヌル詳細

秋山成勲vs桜庭和志戦の裁定に関する結果報告 (http://www.k-1.co.jp/report/20070111r.html)

昨日も書いたヌルヌル無効試合の詳細が出ました。
K-1にしては思いの外(失礼)、真っ当な対応をしているようです。
でも、レフェリーや審判団によるチェックって甘いんだなぁ。というのが実感。
他にも気になるのが…。

秋山選手が全身に塗っていたのは、米国製の「オーレイ・クエンチ・ボディローション・エキストラ・ドライスキン」というクリームで、乾燥肌の人がつけるものと判明。ワセリンやタイオイルといった、よく格闘技用に用いられるオイルではないが、成分にはワセリンやグリセリンも含まれている油性のもの。また、桜庭選手が主張するように臭いも強い。塗ったすぐ後はスベスベ感しか残らないが、水分(汗)を含ませるとかなりヌルヌルになることが実験で判明した。

いやいや、ちょっと待て。
多汗症を自認している(と言っている)人が、何故に「乾燥肌の人がつける」クリームを体に塗るんでしょうね。そのへんの追求は無し?

秋山選手がクリームを塗ったことに対して「悪質な故意」か?「過失」か?は議論が分かれるところだが、(1)秋山選手が堂々とクリームを塗っている映像を撮影スタッフに撮らせていること(2)本人を事情聴取したところ「あれは塗ってはいけないものだとは思っていなかった」と素直に認めているところ。(3)映像で聞き取れる秋山選手の会話などから「悪質な故意」とまでは判断できない。よって行為自体については「過失」と認定する。

過失かよ(笑)。
試合前のウォーミングアップでも普通に汗をかくはず(しかも多汗症を自称している)なので、クリームが汗と混ざってヌルヌルになっている事くらい試合直前には分かりそうなものなんだけどね。

ともあれ、比較的まともな裁定が出たのは歓迎すべき事*1なんで、しばらくはルール改正等の状況を静観しますか。

*1:欲を言えば、選手が失格になったのなら、相手側の勝利とするべきだと思うが。