憑依とコスプレと将棋と

聖の青春 (http://satoshi-movie.jp/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


松山ケンイチ、また怪演。


という感じ。(苦笑)
いや、本当に憑依系と言うか、顔は全く似ていないのに、松山ケンイチがちゃんと村山聖に見えた。特に将棋盤の前で目を据える姿はちょっと鳥肌モノだった。
対する東出昌大演じる羽生善治も、まあかなり羽生善治に見えてくる。やっぱりこれも将棋盤の前で頭掻きむしってる姿が特に。
けど、松山ケンイチが憑依だとするなら東出昌大はまだコスプレっぽい感じが抜けない印象は有った。それでも、正直「大根」だと思ってた東出くんをちょっと見直した。まあ、羽生善治という人自体があまり感情を露わにするタイプの人ではないという部分が合っていたのかもしれんけど。


この映画、事実と違う描写が結構有るようなので*1、これをそのまま村山聖伝として観るのはちょっと問題が有るかもしれないけど、将棋に対する気迫というかオーラの様なものはちゃんと表現されていて良かった。


それと、映画全体としては、対局のシーンの緊張感が凄く良かったのだけど、要所々々で挟まれる自然や庭などの風景シーンが、ちょっと効果的とは言えない感じで、正直時間を埋める為に入れたシーンに見えちゃう部分がちょっと残念な感じはした。


ともあれ、ちょっと将棋に興味が有ったり、村山聖という棋士を知っている人には結構オススメ。

*1:たぶん、村山聖羽生善治がサシで飲むシーンは創作だと思う。誰が観てたんだよコレ?という感じだもの。

2016年11月25日のツイート