ダナダユキ的ホームドラマ?

お父さんと伊藤さん (http://father-mrito-movie.com/)

T・ジョイPRINCE品川にて鑑賞。
で、


安定のタナダユキ


と言う感じ。(どんなだ?)
基本、ストーリー的にはありがちなホームドラマ的なんだけど、そこに関わる父親と伊藤さんのキャラクターがちょっとした異物感があって面白かった。
けど、あの父親は結構いそうなタイプだから、身近にああいう人が居ると身につまされて楽しめないかも、とも思った(苦笑)。でも、本物の元教師はもっと大変かもなぁ。
逆に、リリー・フランキー演じる伊藤さんの方は、まあ異物どころか、ちょっと正体不明で超然とした雰囲気を纏ってて面白かった。こういう人は、まあ居ない(笑)。 そしてリリー・フランキー、また化けてる。今回は正体不明の「いい人」だった。
でもって、一応主演の上野樹里演じる彩は、まあ割と有りがちで居そうでちょっと深みに欠ける感じのキャラクター。てか、これは父親と伊藤さんの異物感を強調する為なのかも。
そうそう、この上野樹里の演技を観てて、2006年の上野樹里主演の映画「幸福のスイッチ」を思い出してしまった。その時も沢田研二演じるアッパー系の父親との違いを強調する感じだった。
主人公の兄と兄嫁の感じも、まあアレはアレでイヤだけど有りうる感じ。いや、ああいう人、いる。


映画としては、それらのキャラクターが特別な事をしようとしてないんだけど、映画館の客席から俯瞰で見てると、まあ終始クスクス笑える感じがよかった。そう、タナダユキ作品ってこういう感じだよな。


ともあれ、過去のタナダユキ監督作品でクスクスできた人には結構オススメ。

2016年10月09日のツイート